経緯
旧国道410号線の廃トンネルを抜けた先のコケが生え放題の場所にランクルの放置車がある、という6年前の記事を読んだ。(ちなみにこの記事自体が2023年から書きかけで放置していたものなので、2025年現在では8年前の記事ということになる)
調べるとどうやら結構近い場所にあるということで、翌日すぐに行くことにした。
場所について
青が旧国道、赤が旧国道の廃道区間、点線区間は廃トンネル
黄色い線が現国道、黄色の間の灰色区間は現国道のトンネル
赤区間、点線区間は廃道なので地図によっては表示されないことがある
読んだ記事によると放置車両は旧国道410号線にある廃トンネルを抜けたすぐ先(赤区間の始まり)にあることが分かった。
ストリートビューでも確認できたのでリンク ↓
https://www.google.com/maps/@35.1554451,140.0107269,0a,75y,124.26h,85.34t/data=!3m4!1e1!3m2!1sAF1QipNU4sdHGTCvDi8kPNxC63X3e6bAWjKxzc4jvqHO!2e10?utm_source=mstt_0&lucs=47068615&g_ep=CAESCTExLjg3LjMwNBgAIIGBASoINDcwNjg2MTVCAkpQwww.google.com
とりあえず行ってみよう
黒い矢印のようにバスで山を下るとちょうどセブンイレブンの前で降りることができた。
ちょっとボス戦の前にあるセーブポイントと回復所みたいな感じがあっていいね
ここから先はもう飲み物や食べ物を買うことができなくなるので、ここで買っていくことにした。
買い物とトイレを済ませたら、廃道までしばらくバスで降りてきた山道を戻ることになる。
まだ坂道に差し掛かる前の写真。のどかだ
おなかが空いてきたのでさっき買ったおにぎりを一個取り出して食べながら歩く。
ツナマヨうまい
410号線の標識があったので記念撮影。ちょうどこの先から傾斜がキツくなる。
ずっと上り坂なものでまだ旧道にさえついていないのに足が疲れてきている。
見かけた無人販売と書かれた小屋。横の国道にはガードレールがあってこちらには入れないし、歩道もない場所にあった。さすがにいまは使われていないように見える。昔はここまで歩道があったか、車でも入れるような道になっていたのかな?
410号線でいちばん坂が急で、いちばんきれいな弧を描く大きなカーブ。地図でも確認できる、旧道の手前で、山を結ぶ橋に続く場所。坂が急でつらい。
このカーブを登り終えると、やっと旧道の入り口が見える。
ついに旧国道へ!!
現国道は橋を使いつつクネクネと緩やかに山を登っていくが、こっちは山に沿って登っていくのでよりきつい坂になっている。
いきなり草がボーボーで整備されてない感がにじみ出る旧国道。封鎖されてから時間が経っているということかな?
気をつけよう
すれ違えそうな場所はここ以外ない
いい感じに轍だけが残る道。
いい景色
折れている木がある
封鎖された分岐を発見。
地図で調べても何も書いていなかったので詳しくは不明。
たぶんこのまま山を下って行って現国道につながるんじゃないかと思う。
アスファルトの割れ目
ローアングルで割れ目を撮影。(特に深い意味はない)
倒木を発見。
先の倒木もこれも台風のせいだろうか?
くぐって先に進む。
下に見える現国道。こうやって見ると現国道はやっぱり綺麗。整備されてるだけある。
カナヘビさんがいました。癒し。
穴。
道路ごと山の一部が崩れてガードレールが宙ぶらりんになってた。
新道ができて交通量が減った旧道なんてお金をかけて直せないし、こんだけでかい穴が開けばすぐ封鎖して放置されるのは納得できる
分岐についた。
ここからまっすぐに行くと林道横尾線、右に行くと林道高山線、そして見えないけど斜め右に行くと三島隧道、つまり今回の目的であるトンネルになる。
隧道(すいどう、ずいどう)はトンネルの和名。
現在はトンネル呼びが主流だけど、こういう古いものは隧道って書かれているものが多い。
ここ三島隧道は1950年代に作られたもの。
伸び放題の草に隠されてトンネルが見えた。
穴のほとんどが鉄板でふさがれているが、右下の一部ははがされていた。
なんか貼ってあった。
きもい。誰だよ貼ったやつ
鉄板がはがされたところから中を撮ってみた。
暗いからシャッタースピード遅くしたらちょっとブレちゃった
廃道はこの先なので、ここを進む必要がある。
スマホのライトをつけて少し前の床を照らしながら、ちょっとゆっくりめに歩いた。
少し歩くと、さっきまで聞こえていた虫の音が全く聞こえなくなった。
代わりに向こう側の出口からピヨピヨと鳥のさえずりが聞こえる。
まるで天国へ続く道の先で僕のことを呼んでいるかのようだ。(は?)
出口。
写真では見にくいが、ここにはその場で作ったような木製のはしごがかけられていて、鉄板を乗り越える形で外に出られるようになっていた。
ランクルとご対面
いきなり現れた放置車両。
車種は ランドクルーザー100 シグナス かな?
コケが車体を覆っていて緑色をしていた。
土がぐちょぐちょしていてとても足元が悪い。
水抜いてすぐの田んぼみたいな?長靴で来るべきだったか、
ずぶずぶと足が沈む感覚があるのであまり濡れていなさそうな車の横に急いで移動した。
左前輪まわり。タイヤまでびっしりとコケが生えていた。ここまでいくと元の車体の色がよくわからんね
最初に載せた写真を撮った。
写真が無くて申し訳ないが、この先は舗装自体がなくなっていた。
やわらかい腐葉土に足を取られるし、視界は茂った植物に遮られるし、現状の装備で進むのはかなりキツそうだとわかったので、すぐに引き返した。
おわり
独特の雰囲気があった。
また来ようとは思わないけど、楽しかったし、行ってよかったと思う。